【70点】dカード(年会費無料)は器用貧乏?上手な使い方と他社比較
勝手に格付け!dカード
▲画像は公式HPより
総合評価 | 70点/100点 悪くはないが優秀なライバルの存在が気になる |
還元率 | ★★★ 1.0%の「高め」ライン |
作りやすさ | ★★★★ 完全無料&口座で本人確認OK |
国際ブランド | VISA Mastercard |
注目のメリットなど | |
・dポイントカード機能付き |
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こんな人におすすめ | |
・クレジットカードというよりdポイントカードが欲しい |
- 勝手に格付け!dカード
- 高還元カードにライバルは多い…基本的には「dポイント」を貯めたい人向け
- コンビニやマクドナルドなら「三井住友カードナンバーレス」等の方が高還元、ただし…?
- 「d払い」との併用で1.5%の還元を受けられはするが…。
- docomo会員限定特典は「気休め程度」
- 電子マネー「iD」のサービスは、今じゃあまり差別化にならないかも…
- dカードより高還元・高評価なクレジットカード
- 結局「dカード」はどうやって使うべき?
- dカードの基本情報と特典一覧
高還元カードにライバルは多い…基本的には「dポイント」を貯めたい人向け
dカードは「年会費無料&基本還元率1%」という優秀なスペックのクレジットカードですが…。
正直に言うと無料・高還元というカードは他にも多くあります。特に無料かつ還元率1.2%、さらに付帯保険も充実している「リクルートカード」あたりの存在は非常に気になりますね。
そんな中、ライバルカードと「dカード」最大の差別化点となるのが「dポイントカード機能」。
dカードは「dポイントカード」とクレジット機能が一緒になったカードなので、dポイントが貯まるお店(dポイント加盟店)でカードを使えば自動的にポイントの二重取りができます。
・ローソン
・ファミリーマート
・マクドナルド
・マツモトキヨシ
・ココカラファイン
・ドトールコーヒーショップ
などなど、「dポイント」加盟店を利用する機会が多いなら、「dカード」取得のメリットも大きいですね。
例:ドトールで「dカード」を使い800円の決済を行った場合、
(1)dカードの通常還元率1%(=8円)
(2)dポイントカードの還元率0.5%(=4円)
→合計還元率1.5%(12円相当のdポイント還元)
またもちろん、dポイント加盟店以外で「dカード」を使った場合でも100円につき1「dポイント」を獲得可能。
「日々の生活で貯めたdポイントを、ローソンなどのdポイント加盟店での支払いに使う」というのが、dカードの基本サイクルとなりそうですね。この場合はクレジットカードにありがちな、ポイント交換の手間が掛からないのも嬉しいところです。
★逆に言うとdポイントに大して興味がないのなら、あえてこのカードを選ぶ意味はないでしょう。
コンビニやマクドナルドなら「三井住友カードナンバーレス」等の方が高還元、ただし…?
基本的には「dポイント加盟店」の利用機会が多い方向けの「dカード」。
が、dポイント加盟店のメジャーどころは他のクレジットカードを使った方がおトクになることも多いです。実例を見てみましょう。
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・年会費完全無料 |
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・年会費は原則無料 |
要はローソンやファミリーマート、マクドナルド等に関して言えばdカードより「三井住友カードナンバーレス」あたりを使った方が、多くのポイントを貰えるというわけですね。
そのためコンビニ等での決済をおトクにしたいとお考えなら、dカードよりもこういった他社カードを使った方が良いということになります。
…が、実は「dポイントカード」と「クレジット払い」は併用可能。
そのため高還元を求めるのなら、
・普段の決済は「dカード」で行いdポイントを貯める
・ローソン等では「三井住友カードナンバーレス」でタッチ決済を行い、dカードはdポイントカードとして提示
という方法がベストとなりそうですね。
例:ローソンで1,000円の買い物をする場合、
(1)「三井住友カードナンバーレス」のタッチ決済で5%還元(20ポイント)
(2)dカードをdポイントカードとして提示して0.5%還元(2ポイント)
→計22円相当還元(5.5%)
参考記事:【90点※】三井住友カードナンバーレスは結局「コンビニ・マック専用」使いが◎
「d払い」との併用で1.5%の還元を受けられはするが…。
さて、dカードでは同じくdocomo系のコード決済サービス「d払い」(PayPayのdocomoバージョンのようなもの)との併用により計1.5%の還元を受けられます。
(通常のdカード還元1%+d払いでの0.5%還元/dポイント加盟店ならさらに+0.5%)
この支払方法を利用できるのは、各コンビニやドラッグストアなどの「d払い」加盟店ですね。
▲docomo公式HPより「d払い」利用イメージ
…しかしすでにお気づきかもしれませんが、「d払い」加盟店は
・「三井住友カードナンバーレス」で最大5%還元を受けられる大手コンビニ
・「セゾンパール・アメックス」で3%還元を受けられるQUICPay加盟店
とかなり重複します。
そしてそもそもd払い自体、決済のたびにアプリを開く必要があるなどイマイチ便利とは言い難いもの。
もちろんポイントを「dポイント」に絞って効率よく貯めていきたい、という場合に「d払い+dカード」は心強い方法になってくれるかと思いますが…。
決済のおトクさ(そして手軽さ)重視なら、正直なところ他にもっと良い方法(上に挙げたいずれかのカードでの決済+dポイントカード提示)があるように思えます。
docomo会員限定特典は「気休め程度」
さて、docomoのクレジットカードというからには、もちろんdocomo系の優待に期待したいものですが…。
正直なところ、無料dカードのdocomo会員特典は気休め程度と言わざるを得ません。
★dカード(無料)のdocomo会員限定特典
(1)docomoの携帯料金/ドコモ光の料金支払いで1,000円につき10ポイント還元(還元率+1%)
(2)docomoの携帯の紛失・盗難や破損を1年間補償
┗ただし上限額は1万円まで、かつ同機種購入時に限る(詳細:公式HP)
クレジットカード、というより「dポイントカード」がほしいdocomoユーザーが、「無料で付く気休め程度の携帯補償」を目的に「dカード」へ申し込むのは十分にアリかと思いますが…。
基本的に、dポイントを積極的に貯めたいdocomoユーザーは、docomo会員特典が充実した「dカードGOLD」を選んだ方が良いでしょう。
ただこれは逆に言うと、「無料dカードなら、docomoユーザーでなくても気兼ねなく申し込める」というメリットにも数えられそうです。
★2つのdカードの比較
dカード(無料) |
・年会費無料 |
dカードGOLD |
・年会費11,000円 |
電子マネー「iD」のサービスは、今じゃあまり差別化にならないかも…
dカードには「iD」という、一言でいうと「かざすだけでクレジット決済を済ませる」機能が付いています。利用できるのは大手コンビニはじめとする「id加盟店」ですね。
この方法を使ったからと言って還元率が高くなるわけではありませんが、カードをわざわざ読取機に入れて通信を待つ必要がなくなるため、便利な支払い方法であるのは確かです。
▲docomo公式HPより、iDの利用イメージ
…が、
・最近はVISAやMastercardのタッチ決済(iDと似たような支払方法)に対応しているカードやお店も増えてきた
・ApplePay対応端末を持っていれば、dカードでなくてもApple Payを通して「iD(または類似サービスQUICPay)」を使える(カード会社によってはGoogle Payも可)
・iDと決済方法も、使えるお店も似通っている「QUICPay」利用時に常時3%還元を受けられる「セゾンパール・アメックス」カードの存在
あたりを考えると、「iDの機能が付いていること」そのものが「dカード」への申し込み理由にはなりづらいかな、と思えるところ。
基本的には「おまけ」程度のサービスと考えておくと良いでしょう。
dカードより高還元・高評価なクレジットカード
「メインで使うクレジットカードとして」dカードより高還元なものの中から、年会費無料~1万円未満で作成できるものをまとめました。
リクルートカード 【85点】 |
・年会費無料 |
P-one Wiz 【80点】 |
・年会費無料 ・実質還元率1.495% (毎月自動1%引き+残額に0.5%のTポイント還元) ・リボ払い専用 ┗ただし支払額調整で「実質1回払い」可 |
JALカード(普通) 【85点】 |
・実質年会費5,500円 ・JAL利用機会があるなら最優先 ・ANAカードよりコスパよし、かつローシーズン以外なら同じ区間の必要マイルも安い傾向アリ |
参考:dカード 【70点】 |
・年会費無料 |
dカードにはdポイントカード機能が付いているため、より高還元なカードの下位互換となることはありませんが…。
「還元率の高さ」を重視するのなら、dカードを「dポイントカード」と割り切って取得するのも良いかもしれません。
結局「dカード」はどうやって使うべき?
無料&高還元を達成、かついろいろなサービスを盛り込みながらもなんとなく器用貧乏な印象が否めない「dカード」。
結局のところ、このカードを上手に使うためには以下の2パターンのうち、どちらかを選ぶ形となるでしょう。
(1)「dポイントを貯めて、dポイント加盟店で使う」ことを目的に、メインのクレジットカードとして活用する
┗ただしこの場合の還元率はリクルートカード等より低くなる
(2)「クレジット機能やおまけサービス(携帯補償、付帯保険等)の付いたdポイントカード」として割り切って使う
どちらの方法を選ぶべきかは、あなたのライフスタイルによって変わってきます。また便宜上2つに分けましたが、お手持ちのカード状況によっては「dポイント加盟店でだけ使うサブカード」として活用するのもアリでしょう。
何にせよ、dカードは「dポイント」を中心に貯めたい方、「dポイント」加盟店の利用機会が多い方向けのクレジットカードと言えます。
参考:dカードの活用イメージ
(1)日常の決済を「dカード」で行い、貯めたdポイントをローソン等の支払いに充てる
(2)日常の決済は「リクルートカード」「JALカード」等で行い、dポイント加盟店ではポイントカードとして「dカード」を提示
※いずれもコンビニ等での支払いには還元率が高い「三井住友カードナンバーレス」等を併用すると◎
dカードの基本情報と特典一覧
▲画像は公式HPより
総合評価 |
70点/100点 無料&高還元は確かだが、メインカードとしてもサブカードとしてもライバルが多い |
還元率 | 1.0%(dポイント) |
国際ブランド |
VISA |
必要書類 |
特になし |
付帯保険 |
・海外旅行保険(上限2000万円/29歳以下限定) |
ETCカード |
初年度または年1回以上のETC利用で無料 |
家族カード | 無料 |
スマホ決済 |
Apple Pay |
その他の特典等 | |
・dポイントカード機能付帯 |
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コメント | |
・メインカードとしてはやや器用貧乏な印象。「dポイントを貯めてdポイント加盟店で使いたい」という方向けか |