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クレジットカードやキャッシングの良いこと悪いことについて「簡潔」そして「忖度なし」をモットーに紹介するわ!

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(近いうちに改善予定です)
f:id:KanaguriTsuya:20211020081015p:plain サイト移転&総リニューアル準備につき更新停止中です。

コロナ禍にヨーロッパへ行き帰国失敗したレポ:PCR検査トラブル&ホテル隔離も

2021年夏(7月後半~8月初頭)、用事があって2週間くらい…の予定だったのが結局3週間近くヨーロッパ(ルクセンブルク)に滞在していました。
このご時世の渡航情報を必要とする方のため、わたし自身の体験談を紹介させて頂きます。

出国前日に新宿でPCR検査を受ける

現在ルクセンブルク含むヨーロッパの多くの国では、日本人が入国する際に
・72時間以内の新型コロナウイルスウイルスの陰性証明書
・ワクチンの接種証明書
などの提示が必要となります。

わたしの場合はワクチンの接種が完了していませんでしたので、「チームメディカルクリニック新宿」というところで、出発前日にPCR検査を受けることに。
(ちなみにここを選んだのは、海外渡航用の陰性証明書を付けても他の病院より安かったからです…といっても1万6000円しましたが)

インターネットで予約し当日の朝に検査へ。結果を受け取るためのアプリをインストールする等、簡単な手続きの後、検査自体は数分も掛からず終わったんじゃないかな?

検体の採取方法が「鼻腔ぬぐい液」(鼻につっこむやつ)だったので苦しかったのは覚えていますが、時間が短いので何とか耐えられたかんじ。

ちなみにこの病院(?)は検査から数時間程度で電子陰性証明書(PDF)を発行してくれました(紙の証明書が必要なら翌日に受け取りに行く必要あり)。
料金も比較的安価でスピーディということで、これから海外用の陰性証明書が必要なら良い選択肢だと思います。

無人と化した羽田空港国際線ターミナルよ…おみやげは購入不可

入国に必要な陰性証明書もゲットしたので、出発当日に余裕をもって羽田空港国際線ターミナルに行ったはよいのですが…。
2021年7月下旬の羽田空港の様子がコレ。

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人がいねえ…。

いや本当に極端に人がいない!そしてほとんどの店が閉まっている!食事どころかおみやげすら買えない!

セブンイレブンさえ開いていない状況だったので、何か必要なものがある場合には空港に行く前に買っていきましょう。

ただ、1階にあるローソンは営業していました。(主なお客さんは空港で働いている方に見えましたが)

ターキッシュエア(トルコ航空)をはじめて使った感想と機内食

おみやげどうしよ…と思いつつ店が開いていないものは仕方がないので、事前に配送していたキャリーケース(楽天プレミアムカードの無料特典)を空港で受け取り、ターキッシュエア(トルコ空港)の飛行機に搭乗。余談ですがフライト予定にズラッと「cancel」の文字が並んでてちょっとやるせなくなりましたね…。

ちなみに私は普段からJALカードを使ってJALマイルを貯めているので、そちらの系列の飛行機を使いたかったのですが…。
JALから予約ができる(ワンワールドアライアンスに加入している)「ブリティッシュ・エア」が、わりと直前になってルクセンブルク行きの運休を決めてしまったので、極力安く行くためにターキッシュエアを使う他なかったという事情があります。

で、ターキッシュエアですが安価なわりにまったく悪くはなかったです。というか海外のエアライン使うのはじめてだったから比較ができない…。

何にせよ日本語で対応できるCAさんもいらっしゃいましたし、片道2回ずつ出た機内食もおいしかったのは確かです。

飛行機のリクライニングってこんなに倒れないもんか…?とは思いましたが、たぶんそれはターキッシュエアじゃなくて機体の問題ですしね。

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▲往路の機内食。ハンバーグは中東っぽいスパイスが効いてておいしかったです。2枚目左上は豆腐じゃなくてチーズだよ

ただエコノミークラスだとwi-fiが申し訳にもならない程度(10MB)(ウマ娘開こうとして一瞬で終了)しか使えないので、欠点を挙げるとすればここでしょうか。課金で何とかなるようですが、結構割高だった気がします。

が、まあ航空券自体が安いので仕方ない。ということで約13時間インターネットなしで過ごしました。

あっそうだ、あと機内に持ち込む手荷物が1つまでということで、預け入れるキャリーケースとは別に3つ荷物を持っていた私はちょっと苦労しました。
が、手荷物預け入れのタイミングで、一番大きいバッグに無理矢理詰め込め込んで「荷物は1つ」と主張できる状況ならそれでOKだったので意外とゆるゆるです。飛行機に乗る際には荷物を分裂させていても何も言われませんでした。

乗り継ぎ(9時間超)はイスタンブール空港で:ラウンジで飲むタダ酒は最高!

ターキッシュエアなので乗り継ぎ場所は当然(?)イスタンブール空港です。最近完成したらしい、かなり大きい空港ですね。

乗り継ぎまでの時間が9時間もあったので正直暇でしたが、こちらは羽田と違って免税店もレストランもオープンしていましたので何とか時間もつぶせました。まあそこらじゅうにある椅子やソファは疲れたトルコ人?の方で占拠されていたのですが…。(皆・平気で・横たわっている)

ちなみにこちらはプライオリティ・パス(楽天プレミアムカードの特典で付く、海外空港ラウンジ無料サービス)で入室した「IGAラウンジ」で頂いた軽食とタダ酒。これはトルコワインですが、そのほかにウイスキーバランタインのファイネスト)を貰ったりしていました。空港で飲むタダ酒は最高!

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ただ、IGAラウンジは3時間しか使えないので後は……暇なのでひたすら食べてましたね……。

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機内食2回も頂いた後のこれは、普通に食べすぎでは?

あとこちらも難点を言うなら、wi-fiまわりのサービスですね。

イスタンブール空港のフリーwi-fiを使うには空港各所(と言っても探そうとすると見つからない)に設置してある機械を通しパスワードを受け取る必要があるのですが、こちらの利用時間が1名あたり1時間だけ。IGAラウンジではこれとは別に2時間?のフリーwi-fiを使えましたが、どっちにしろ9時間の滞在には全く足りません。

で、結局追加料金を支払ってwi-fiを利用することに…。羽田やルクセンブルクの空港だと誰でも無料でwi-fiを使えるので、若干面倒な手続きが要る上にお金を取るというのは不便に思えました。

ルクセンブルクへの入国は案外アッサリ完了

9時間の待ち時間を経てルクセンブルク行きの飛行機へ。今度は旧式の機体だったせいか、10MBのwi-fiすら利用できませんでした。そんなこともある。

そして3~4時間のフライトを経てルクセンブルク=フィンデル空港へ。
入国審査の際には例の新宿の病院?から発行された陰性証明書を提示。これ自体は問題なかったのですが、「何か他にルクセンブルク国内からの招待が分かるものは無い?」的なことを尋ねられ、滞在先住所が書かれた書類等を見せるも「他にもない?」と言われ軽くパニくる。滞在先からのメールを提示しようとするもネットが繋がっていない。

かろうじてターキッシュエアの帰路のチケットが表示されたものの完全に日本語である。それを見せながら「8月3日に東京に帰ります~!」とか言ってたら笑って通してくれました。この時点のわたしは予定の飛行機には乗れないことなど知る由もなかったわけですが…。

それでも日本に帰るときに比べるとめちゃくちゃにアッサリだったな…。渡航の理由があって、陰性証明かワクチンの接種証明があれば特に困ることはないかと思います。

あっ、でも現地で知り合った方いわくフランクフルト空港は乗り継ぎだけでもめちゃくちゃ厳しかったらしい。国によって違いがあるのでお気をつけて。

ルクセンブルクはいいところ…ついでにバスも路面電車も無料

空港から出たはいいものの、ルクセンブルクでの滞在先までにはバスを使う必要がある…ことは分かっていたのですが、調べても運賃やその支払い方が載っていない
まあ…教えてもらう他ないか…と思って空港前のバスに乗る。誰も運賃など支払っていない。ああ、降りるときに支払うのかな…。と思ったが降りるときも同様である。えっ、もしかしてバス無料?…無料でした。

無料バスに乗ってgoogleマップと睨めっこしながら何とか乗り換え場所の中心市街地に到着。

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▲初日に撮った…わけではない、早朝の雨のルクセンブルク駅。バス停と路面電車乗り場がすぐ右手にあります。

 

次の目的地へは1時間以上、そしてやってきたのはどう見ても高速バス的な風貌。さすがにこれは料金掛かるっしょ!と思うもこちらも無料でした。どうなってるの?実際高速っぽい場所通ってたし…。

(後で分かったのですが、ルクセンブルクは国内のバスも路面電車も全部無料です)

そんなこんなで目的地に到着。用事についての詳細は割愛しますが、滞在場所もいいところで、非常にためになる2週間でした。

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▲街がかわいい

 

こんな時期にアジア人がうろちょろしてて大丈夫かな…と思わないではなかったものの、運が良かったのか場所が良かったのか、特に嫌な思いはしていません。むしろ皆さん見ず知らずの日本人にめちゃくちゃ優しくて申し訳ないまであった。滞在してた街では日本人どころか東アジア人すら一度も見かけなかったのに…。(ルクセンブルクシティで中国系っぽい方は見かけましたが)
そういうこともあってこの国にはとっても好印象です。いや実際どう思われてたかは知らんけども。

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▲▼これはルクセンブルク・シティの写真。街の作りが非常にコンパクトで、駅からちょっと歩くだけでつよつよ建造物を見られます。

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ちなみにルクセンブルクの場合、治安はめちゃくちゃいいです。どれくらい良いかと言うと、バッグを地面において道に面したオープンテラスでお酒を飲んでる方が散見されます(見ている方が不安になる)。
実際、夜遅くに女一人で歩いていても特にこわい思いはしませんでした。

ところでヨーロッパの、オープンテラス席で昼間っから酒を飲んでいる人たちにほんとうに憧れるんですが…。でも平日の昼間に席が埋まっているのはどういう理屈なんだ?本当に知りたい…。

用事を終えていざ帰国……不可

そんなこんなで2週間の滞在を終えて…。
日本に帰るためには、72時間以内にPCR検査を受けてその陰性証明書を提示しなければなりません。
PCR検査の結果が出るには12時間が掛かるということで、ルクセンブルク唯一の国際空港(行きも使ったルクセンブルク=フィンデル空港)で、出発前日にPCR検査を受けました(新宿で受けたときより高かった)。

…ここまでわたしの落ち度、あったと思いますか?思いませんよね?いや実際わたしもそう思っていたのですが…。

前日のうちに陰性証明書を獲得、翌日お散歩中の親切なおじさまが近道を教えてくれるなどした後、空港で一応厚生労働省のHPをチェック。あれ…?

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▲実際にもらった陰性証明/厚生労働省の公式HPより

 

…えっ?にわかに嫌な予感がする。

待って…。いやさすがに…。と思いとりあえず大使館に連絡しようと思うもお昼休み(やたら長い)で繋がらない。ターキッシュエアの方に訊いてみる。「陰性証明書、パーフェクトだよ!」的なことを言われる。ほ、本当~!?(結果から言うと本当じゃなかった)
スイスに留学している友達に訊いてみると「あっ(察し)」みたいな反応をされる。えっわたしどうなるの?

まあ、結論から言うと帰れなかったわけですが…。

お昼休み明けの大使館に連絡したところ「ああ…(察し)日本の基準を満たす検査を受けるにはBioneXt LABOっていうところに行く必要があって…」的なことを言われる。ラボは普通に空港から遠く、まずフライトには間に合わない。
とりあえずターキッシュエアに事情を話したところ「直近で一番安いフライトなら4日後、変更料は577ユーロ」と言われる。泣きそうになる。

 

いや多分、これだけ見たらわたしが空港のPCR検査を詳しく調べてなかったのが悪いって話になると思うんですけど…。

PCR検査の検体の採取方法なんて、マジでどこにも書いてないんですよ。……というかPCR検査にそんなに種類があるなんてこと知ってました!?私の場合は先進国の国際空港が提供するPCR検査を、日本が認めない可能性なんて1ミリも発想になくて…。
この記事を書いているのも、わたしがPCR検査には複数の種類があり、日本が帰国条件として認めるのはごく一部かつ国際空港でもそれが提供されているとは限らない」という情報にアクセスできなかったからです。

で、大使館の昼休み明けを待っている間にPCR検査場をうろうろしてたら前日の担当の方に声を掛けられて事情を話したら「Why? I can't understand.」って言われましたが本当に、それはそう……。
しかもわたしがいない間に東京の感染者数は1日あたり5000人とかなってるし…。同日ルクセンブルクの1日あたりの感染者数は数十人なのに…。なのに帰れない…。


ちなみに大使館の方には「乗り継ぎ場所でのPCR検査はどう?」と提案して頂いたので、とりあえずイスタンブールまで行って検査受けるか!とも思ったのですが…。
ターキッシュエアの方に確認して頂いたところイスタンブール空港の検査も日本が認めない方法(Nose/鼻ぬぐい式)だったのでこれも却下。いやでもイスタンブールまで行ってしまわなくてよかったな。

 

つまり…わたしと同じ失敗をしないためには、PCR検査の申込み前に、使用する検体が
・Nasopharyngeal/NasopharynxまたはRhinopharyngeal/Rhinopharynx(鼻咽頭ぬぐい液)
・Saliva(唾液)
・Nasopharyngeal and oropharyngeal(鼻咽頭ぬぐい液と咽頭ぬぐい液の混同)
のいずれかであることをご確認ください。
こういった情報は公式HP等には載っていないことの方が多いので、その場合は直接問い合わせる必要があります。言葉の方面で問題があるようなら、大使館に相談してもよいでしょう。

また、PCR検査より格安で受けられるため一見魅力的な抗原検査・抗体検査(Antigen/Antibody)は、日本への入国条件として認められていません
その他、日本入国のためには「検体採取が72時間以内」の陰性証明書を提出する必要があります。「検査結果が出て」72時間ではありませんので、特に長時間のフライト・乗り継ぎが必要な場合にはご注意ください。
とは言え12時間程度で結果が出る検査なら、出発前日に受ければOKです(わたしのような問題が起きなければ)。

それにしても、気付かず羽田まで行ってしまってたらどうなってたんだろう?

はらいせにパリに行ってみたり

いまいち納得できない理由で帰国できず、フライト変更&4日分の宿確保でアホほど出費、そして突然生じた3日分の暇…。無駄になったPCR検査代…。どうせならこの陰性証明書、何かに使いたいな。

ということで、突発的にパリに行くなどしていました。ルクセンブルク駅から一本で行けるんですよ(切符は高いが)。人生で「明日日帰りでパリ行くか!」って思うこと、今後もあるんだろうか。

※もちろん感染対策には気を付けています。

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ギュスターヴ・モロー美術館に行ってみたり

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▲▼知人から教えて頂いたサン=ドニ大聖堂に行ってみたり

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サン=ドニ大聖堂はフランス王家のお墓を兼ねているのですが、さすがにそっちは撮影する気がしなかった…。

のですが本当にすごい場所なので……パリに行く機会があったら是非。
ルイ17世(マリーアントワネットの息子、いたいけな少年国王…だった方)の心臓~パッと見乾燥いちじく~とかも展示してあるのですが、彼の人生をwikipediaで見るだけでも気が滅入っちゃうよ……。

ちなみに大聖堂も美術館も入るときに陰性証明書またはワクチン接種証明が必要だったのですが、ルクセンブルク空港の検査所で発行された帰国に使えない証明書を提示したところ、2回とも「Perfect!」と言われました。このパーフェクトな陰性証明書を認めない国があるらしいんですよ~ハハハ

余談ですがフランスからルクセンに帰るとき、電車がぶっこわれて2時間遅延しました。そんなことあるんだ。
結果深夜にホテルに戻る羽目になってしまったのですが、マジでルクセンブルクの治安が良くてよかった…。というかんじ。泊まっていたのはルクセンブルクシティ内の安宿(ちょっと歩くと「SEX」って書いてある身も蓋もないネオン看板があった)で、同国の中では治安が良い方ではなかったと思うのですが…。

ところでこちらも余談ですが、ホテルのバルコニーから小さい古い団地(どう見ても団地)が見えて、ヨーロッパにも団地って、あるんだ。と思いました。

一方、パリはお昼でもちょっと治安の悪さを感じることが多かったですね。めちゃくちゃゴミが不法投棄してあったり突然メトロに乞食がシルブプレしてきたり…。
あっ、でもルクセンブルクシティでも「5Gは危険!!!!!!!」的なポスターがべたべた貼ってあるのは見た。これは治安関係ないか。

無料バスでルクセンブルク内を散策

さすがに日帰りパリの翌日は疲れたので1日ホテルにいたのですが、それでもまだ1日猶予がある。そして空港の陰性証明書も検査日から72時間が経過してしまった。そして朝っぱらに例のラボでPCR検査を受けるもまだ時間が有り余っている。

ということで最後の日は完全無料のバスで遠くの街に行ってみることにしました。フランスは行ってきたのでドイツ方面に行こう!と思ってgoogleマップで適当にドイツ国境近くの街を探し、バスでのアクセスを確かめてみる。
やたらかっこいい路面電車(これも無料)とバスを乗り継いで、国境の街に来ました。

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ルクセンブルクのトラム(路面電車)、めちゃくちゃかっこよくないですか?ちなみに数本に1本来るので全然困りません。
そういえばヨーロッパは電車が来ない~とか言うけどルクセンブルクの場合はバスも電車も時間通りだったな。

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▲▼ドイツとの国境の街の一つ、Wasserbillig。2枚目にちょっと映っている小さい船でドイツに行けるらしい。車とか積んでた。

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が、この町は少し前の洪水の被害を受けていたみたいで、お店もほとんど閉まっており少し寂しいかんじ。でも向こう岸に別の国があるっていうのは不思議なかんじがしたな…。
あと現在のルクセンブルク・シティはフランス語圏なのですが、この街は見たところドイツ語優勢でした。一つの国で言葉が違うって想像できないよね。

このあたりまで来るとバスの本数も少ないので、バス停で時間をつぶし次の街へ。そういえばさっきここに来るまでにいいかんじの街があったな~と思い出し、そこで降りてみる。

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最高の街…?
図らずしも最高の街に来てしまった。Echternachというところです。

そんなに大きい街じゃないんだけど本当にハウステンボスみたいで…(何かと逆だよ)。活気もあり…。

このパフェのお店、Diekirchでも見かけて、でも時間が無くて行けなかったのですが、この街で入れてよかったな…。ちなみに横にあるのはアイリッシュコーヒー(ウイスキー入ってるやつ)です。本当に最高。なんかやたらハエ多かったけど…。
(ヨーロッパってめちゃくちゃハエ多くないですか?)

まあ別に何をしたというわけでもないのですが、最高の街は一人で歩いているだけでも楽しい。また来たいなあ。

※ちなみに「無計画に知らん街に行く」ことは、感染者数も少なく治安も良いルクセンブルクだからこそ出来たことで、状況や行先によってはまったくおすすめできません。

イスタンブール空港を経由して羽田空港へ、何かともう少しスムーズにならんかな

そんなこんなで3泊4日の余暇を終え、前日に受けたPCR検査の結果も受け取り今度こそ帰国。
このときヨーロッパに住んでる友達に「日本は紙の、決まったフォーマットの陰性証明書を用意しないとゴネる」と聞いていたのですが、結果的には現地で発行されたままの電子証明書でも大丈夫でした。いやこれにもいろいろトラブルがあったのですが…。

(検査の際、ラボの方に紙の陰性証明書記入をお願いする
→明日この指定場所でなら書いてもらえる、と言われる
→フライト前にgoogleマップ頼りに向かう
どう見てもラボの関連施設などない場所に連れていかれる
→通りの名前が同じなだけの別の場所でした!今から正しい住所に向かっても間に合いません!完)

で、今度こそ何とか羽田空港に帰り着いたのですが、その…。検査とか何かともう少しスムーズになりませんかね…

帰国者は指定アプリをインストールして2週間監視されるのですが(突然「現在地を発信しろ」とか「ビデオ電話に出ろ」という通知が来るしマナーモードも禁止)、そのアプリの説明だの何だのが非常に非効率的で…。

家畜のように並べられた帰国者の列が数々の関所(?)でアプリの説明だの何だのを手順ごとに説明されるのですが、それ1つにまとめてよくない!?アプリのインストールとインストール確認と説明、同じところでやればいいじゃん…!パスポート全部で5回くらい提示したぞ。座るところもないし荷物も重いから結構キツいし…。(成田空港には座る場所があったらしいが)

結果、検査の待ち時間とかも含めて空港に入って出るまで4時間くらい掛かったかと思います。

バスに乗せられ横浜のホテルで3日間隔離

ルクセンブルクからの帰国者は3日間のホテル隔離の対象でした。えっ、1日の同国の感染者数、100人未満だったと思うのですが…。
とは言え文句を言っても聞き入れられるはずもないので、やっと空港から出られた後、バスに詰め込まれわざわざ横浜のアパホテルへ。空港近くのホテルは空いていなかったんでしょうね…。

ホテル隔離生活は、一言で言うとディストピア世界でした。

・何もせずとも「隔離者の皆さん…」的な放送とともに3食が弁当の形で支給される(朝はこれで叩き起こされる)
・ベッドはふかふか、wi-fiもある
・ただし部屋の外に出ることは(一部例外除き)禁じられている
・毎日健康状態と所在地を申告する必要があるし、それを忘れると内線が掛かってくる
・コインランドリーは朝7時から電話で予約した人しか使えないが、7時から電話を掛けようが一切繋がらない(皆コインランドリーを使いたいから…)
…というかんじ。


結構キツかったのが最低限の運動をしようもない、というか寝てるか座ってるかしかできないところで、隔離3日目~その後2日間くらいはふくらはぎが張っているような、ずっとしびれているような感覚がありました。エコノミークラス症候群になりかけてたのかな…。

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アパホテル公式HPより。動き回れる範囲はこの机?とベッドの間と、トイレやシャワーに向かう通路くらいです。

ホテルの設備に文句はない(ルクセンの宿に比べたらアメニティの揃い具合など感動するまである)ものの、この隔離のせいで別の病気になりそうだな…。というかんじは否めなかったです。10日隔離の人とか本当に大丈夫なのかな…。

ハイヤーに乗って帰宅、ただし2週間は監視対象

3日の隔離を終え、言うこときかない足を引きずって再びバスに乗って羽田空港へ。(ちなみに横浜の方が家が近い人でも問答無用で羽田に連れていかれます)

帰国者は公共交通機関を使えないので、家族がいる人は家族の車、あるいはレンタカーやハイヤーで帰宅する必要があります。わたしの場合は一人暮らし、実家も遠方なので専用ハイヤーを依頼しました。

利用したのはホテルにいる間に予約が取れた「J.C.ハイヤー」さん。相場より安く利用できたのでラッキーだったように思えます。まあそれでも2万円以上は掛かったが…。

ハイヤーを使ってなんとか帰宅。が、先述の通りここから(ホテル隔離の3日間があったので)11日間は専用アプリを使って行動を監視されます。結構文面が高圧的で、犯罪者にでもなった気分を味わえますね。
1日何度かアプリを使って現在地の申告、あと1日1回のビデオ通話要求があります。こちらの映像は発信しなければならないのに、向こう側のことは何も見えないのがものすごい上下関係を感じる。

正直、ちょっと前まで自由にヨーロッパをうろうろしてたのに、祖国に帰ったら外出禁止の監視対象になるっていうのはやるせないよね…。しかもこっちの方がアホほど感染者多いし…。

現在のヨーロッパと日本の感染症対策の違い

そんなこんなでようやっと自主隔離期間(という名の監視期間)を終え、幸い感染症をもらってくることもなかったので、わたしが見てきたヨーロッパ(ルクセンブルク・フランス)と日本の感染症対策の根本的な違いについてお話ししたいと思います。

ここまでわたしがヨーロッパでフラフラしているのを見ても分かる通り、基本的にヨーロッパで「外出自粛要請」のようなものは無かったかと思います。
いや感染症が猛威を振るっているときはその限りでないかと思いますが、少なくともわたしが滞在していた期間中は、皆好きに出歩いていたし外でお酒を飲んでいた方も多かった(握手やハグは自重していたようですが)。

…が、それはたぶん、「ワクチン接種」「陰性証明」あるいは「屋外で過ごしていること」ありきなんですよね。

最初、用事があって滞在した先では簡単なパーティなども複数回あったのですが、その前提として、参加者全員が、

・初日に陰性証明を提示
・3日後と1週間後くらい?に簡易的な感染症検査を行い陰性確認

という条件を満たしていました。

またルクセンブルクでの最終日にルクセンブルク料理のレストランに行ったのですが、そちらでは、「ワクチン接種証明または陰性証明が無いと屋内の席を案内できない」とのことでした。(テラス席なら無条件で利用可能とのこと)
その他先述の通り、フランスのモロー美術館、サン=ドニ大聖堂も、中に入るにはワクチン接種証明または陰性証明が必須でしたし、「ワクチンを打っていない人は簡易的な検査を、今ここで受ける必要がある」という施設もありましたね。

今では日本もイベントごと等が一定のルールの上で開催されているものの、ワクチン接種や陰性証明が要求されることは無いかと思います。

別にヨーロッパの方が正しいと言いたいわけではないものの、「一定の根拠に基づく一定の自由」を前提とするヨーロッパと、「根拠もないので自由もない」日本の方針の違いは身に染みるものがありました。

まあヨーロッパの方針だと、仮に偽陰性の人がいた場合、大変なことになりかねないリスクは否めませんがね。

★ヨーロッパに持って行ってよかったもの、持って行くべきだったもの

ここからはおまけ情報として、ヨーロッパに持って行ってよかったものについて(思い出せる限りで)紹介していきます。
アフィリエイトのリンクを付けているので、ここから購入するとちょっとだけマージンが私に入ります。嫌なら別のところで買おう!

ちなみに紹介している品は、ちゃんとわたし自身が購入して使用したものです。一応証拠を載せておくわね…。

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ネックピロー

「ひ…飛行機のリクライニング機能ってこんなに倒れないもの!?」と思ってた最中、役に立ったのが首に巻くタイプのネックピロー。
画像の、右肩にあたる部分の丸いところをせっせと押すと空気が入ります。首を傾けるだけで眠れるのでよかった。軽くてポーチ付きで持ち運びやすいのも◎だネ

ちなみに私が買ったのはグレーだったのですが、なぜかリンクが見当たらないので色違いを貼っておきます。あと上の証拠画像見ると分かる通り、なぜか2つ注文してしまった。なぜ?当然持て余しています。

変換プラグ(CタイプとSEタイプ両方)

事前に調べてもルクセンブルクのプラグ(コンセント)の形状がよく分からなかったので、ヨーロッパで使われているCタイプとSEタイプの変換プラグを2つずつ購入。
これが本当に正解でした。宿泊している場所によってプラグのタイプが違ったんですね。

一応SEタイプのプラグにもCタイプは入る(逆だったかも。何も分からない)のですが、スッポスッポ抜けてぜんぜん使い物にならないので、行先のプラグのタイプがよく分からないなら両方買っておいた方が良いかと思います。

宿泊施設のアメニティは「ないもの」と思おう

これはわたしが安宿(といっても4日で300ユーロくらいした)を選んでいたから、というのもあるかと思いますが…。

宿泊施設のアメニティ……綿棒やかみそりなんかはもちろん、ボディソープやシャンプー、コンディショナーまで「無いもの」と思っておいた方が良いです。

わたしの場合はシャンプーやコンディショナー等は用意していたものの、「ボディソープくらいあるやろ♪」とナメてたので現地で購入することになりました。いや現地で買ってもいいんだけど、ヨーロッパで売ってるのってなんかいちいちデカくて場所を取るんですよ…。ボディソープならまだしも、シャンプーとかだと髪質に合うとも限らないしね。

1日だけ泊まったホテルでは「髪も体も洗える!」的な液体が1つ備え付けてありましたが、あれで髪洗ったらどうなるんだろう。試す勇気はありませんでした。

ボウモア12年♡

酒クズだから精神の安寧のためにおいしいお酒が必要で…。

はじめて飲んだときウイスキーから煙の味がするのにびっくりしたけど本当においしい。何度もリピしてる常備ウイスキーです。ルクセンブルクにわざわざ持って行くくらい好きと言えば分かるでしょう…。

ちなみに酒の品揃えがやたら良い現地のスーパー(後述)においても、ボウモアはなぜか売っていなかった。持って行ってよかったね!

楽天プレミアムカード(海外ラウンジ/手荷物無料配送のため)

わたしのメインのクレジットカードはJALカードEST(20代向けJALカード)なのですが、

・海外空港ラウンジサービス(タダ酒タダ飯タダシャワー)を無料で使える
・年2回までだが手荷物を自宅~空港まで無料で配送してくれる
JALカードESTより付帯保険が優秀で、仮に病気や怪我をしても代金を補償してくれる

という理由で、今回「楽天プレミアムカード」を取得。年会費は11,000円取られるのですが、結果として大正解でした。手荷物配送だけで本来1回4,000円くらい掛かるしね。

しかも帰国できずにターキッシュエアで577ユーロ支払うことになった後、JALカードが突然使えなくなったんですよね…。海外で高額決済を続けていたので不正利用でも疑われたのでしょう。

結果、数日間このカードをメインで使うことになってしまったのですが…。
JALカード(VISA)とこの楽天プレミアムカード(Mastercard)の他はヨーロッパで使えないJCBブランドしか持っていなかったので、思わぬ場面でも役に立ちました。

★ヨーロッパで買って良かったもの

続いて現地で買って良かったものについて紹介していきます。

Nectaline

皆…Nectalineって果物知ってる?わたしは知らなかったのですが…。

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パッと見は小さいりんご(ジャズりんごっぽい)で、わたしもりんごと思って買ったんですよ。
で、洗ってかじったら桃だった。そんなことあるんだ…。

いやこれがめちゃくちゃおいしくて、めちゃくちゃ安い(2つで0.4ユーロ=50円くらい)。日本でも買いたいよ……。と思って検索したら売ってることは売っているみたいなのですが、値段が10倍かそれ以上する。かなしいね…。

ところでヨーロッパの果物、全体的に日本よりめちゃくちゃ安いっていう話をアメリカの友達にしたら、「日本の果物が高すぎるんだよ。クレイジー」的なことを言われた。あまり知りたくなかった事実かもしれない。

やたら安いチーズとサラミとワイン

ルクセンブルクの物価は東京と大体同じくらい、あるいは若干高いくらいかな~というかんじだったのですが…。(ドイツ、フランスあたりに比べると高いみたいだね)

先述の果物に加え、チーズやサラミとワインはやたらめったらに安い。ワインに至ってはフルボトルで2ユーロ切ってるものまである。酒飲みの天国ジャン…。まあさすがに激安ワインはちょっと怖くて手が出なかったのですが…。

わたしがいたところには大き目のスーパーがあったのですが、酒の品揃えがとにかくすごかった。ロゼワインだけでそれなりの大きさの棚を占拠しているところ、はじめて見たよ…。

ただ、ワインはまだしもチーズやサラミはいちいちデカいので一回で消費しようとするとたぶんあっという間に太ります。

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ボウモア♡と現地で買ったブリーチーズ。2ユーロって書いてあるけどこれは「less than 2€」の印で、実際は1.5ユーロ(200円前後)くらいだったと思います。
写真だと小さく見えるけど実際はiphoneくらいの大きさがあってデカい。
ちなみに似たようなブリーチーズは近所のヤオコーで500円くらいでした。2倍…。

♡グレンリベット14年コニャックカスク・セレクション♡

酒の品揃えが良いということは、それなりにウイスキーも売っているということ。で、買ってきたのがちょっと珍しい、グレンリベット14年のコニャックカスク・セレクション。
正直ウイスキーEU外で作られているからか、日本で買った方が安いことが多かったのですが…。(ふつうのジャックダニエルが25ユーロくらいしてた)
こんな珍しいの売ってたら買うでしょ♪あとアードベッグとかノッカンドゥとか日本のスーパーじゃなかなか見ないものも置いてあったな。高かったけど…。

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(お魚は汚部屋の映り込み防止です)

マジでウイスキーなのにブランデーの香りと風味がある…。
わりと全体的に甘めなんだけど甘すぎるってほどでもなく、スムースで飲みやす~い 後味はシェリー樽っぽいもったり感もあってイイネ…♪そんなに人を選ばない味だとは思うんですけどちょっと変わった+αがあって楽しい 絶対リピ!ってほどじゃないけど買って良かったな~とおもいます。

一応日本のAmazonとかにも売ってるけど2021年9月現在6,500円くらいだから定価より上がってるのかな?と思ったけど数量限定らしいから数がもう無いのかもね 一応リンク張っておきます

やたらおいしい前菜スープ

ルクセンブルクでは、
帰国できると思っていた前日、空港近くのホテルで
・本当の帰国日の前日、ルクセンブルクシティのレストランで
前菜スープを頂いたのですが…。

その両方が、衝撃的なほど、いや衝撃的においしかった

前者は栗…?の風味のあるポテトスープ、後者はエビの風味のスープだったのですが、どっちも「こんなスープ知らない!」ってくらいおいしくて…。本当に…。思い出すだけで…。
正直メインの味がかすむレベルでスープが突出してました。どういうこと?

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▲エビの風味のスープ(正式名称はわからない)。はちゃめちゃにおいしい。

ちなみにルクセンブルクに限ったことではないかと思いますが、レストランの価格は高いです。最終日に行ったお店の方は前菜+メイン+ワインだけで5,000円近くしたんじゃないかな…。まあおいしかったしいいんだけどね。

おまけ:どうしようこのお酒?

酒クズがやたら品ぞろえの充実したスーパーに向かうと、当然「その土地ならではの酒」を購入したくなるものですが…。

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これはある日のお買い物の結果なのですが、先述のグレンリベット、右手のルクセンブルクワインはいいとして、この左の謎酒。
ミラベルという謎果実を使ったリキュールと思いきや、度数が40ある蒸留酒なのですが、帰国して飲んだところ正直キツい…。炭酸で割ってさえキツい…。度数はウイスキーと同じくらいなので問題じゃない。味がキツい

たぶんSchnapsっていう種類のお酒なのかな…。とおもうのですが、これ本当にどうしたらいいのか分からなくて持て余しています。なんかおいしい飲み方とあったら教えてください。謎果実で作った謎酒を買う冒険心が招いた悲劇ですね。

★クレジットカードはVISAかMastercardしか使い物にならなそう

最後に一応金融ライターっぽいことを言って締めようかと思うのですが、少なくとも私が行ったルクセンブルクとフランスでは、クレジットカードは「VISA」か「Mastercard」しか使い物になりません

加盟店数(使えるお店の数)は、

VISA、Mastercard(大体どこでもOK)>>>American Express(たま~に見かける)>>>JCB、Diners(空港とかでしか見ない)

というかんじでした。アメックスさえ稀です。

わたしの例のように突然メインカードを止められることもあるので、ヨーロッパに行く際にはVISAとMastercard1枚ずつ持って行くと安心かなと思いますね。


以上、だらだらと無計画に書いてきましたが、結構端折った部分も多いです。
何か質問などあればコメントやツイッターのリプライ、匿名質問箱へどうぞ!何か思い出したらまた追記するかもしれません。